私は、現在も看護学生に母性看護学を教えています。
その時にお話しすることは、妊娠➡分娩➡産後➡育児は点ではなく線だよと。
良い妊娠期を過ごせば、良い分娩に繋がり、良い分娩は良い産後、育児に繋がって
います。例えば妊娠期に貧血になれば、産後の出血の原因になったり、
母乳は血液から作られるので母乳分泌にも影響がでることもあります。
また、産後の疲労に繋がったりします。妊娠期の異常な体重増加が微弱陣痛や産後
の出血につながることもあるし、反対に母親の食事制限などにより胎児の発育
が不良であった場合、将来児の生活習慣病の発生の可能性が増加するという
DOHaD仮設が提唱されています。
妊娠中に母乳分泌をよくする方法をお話しすることや母乳の知識を提供する
ことで高い確率で母乳育児のみだった方もいます。
産後ケアだけでなく妊娠中から正しい知識を持ちセルフケアしていくことで
心、身体が整い分娩時にも恐怖心を持ちすぎることがなく分娩に臨めます。
助産院では妊娠中の母親とパートナーに対してのケアも提供しています。
是非ご活用下さい。